2010年12月9日

ワクチンの公的接種と同時接種

少し前の週刊文春に、ワクチン事情が途上国レベルである日本において、遅れを克服し子供をVPD(Vaccine Preventable Diseases =ワクチンで防げる病気)から守ろう、という記事が載っていました。


以前書いたHibワクチンの供給遅延は少しずつ解消されて来ているようですが、費用の問題はまだ解消されてはいません。先進国では無料であるHibワクチン、肺炎球菌は未だ任意接種のままです。
(自治体によっては一部助成があるところもありますが、私の住んでいる地域では、助成はありません)


病院によって費用は異なりますが、例えば私の住んでいる地域では1回¥7,000-¥8,000前後となっています。生後2~7か月までに接種開始した場合は、4~8週間間隔で3回、追加免疫として3回目の接種から約1年後に1回の計4回接種が必要になるため、合計¥30,000前後の費用がかかります。



















Hibや肺炎球菌等命を落とすリスクの高いものについては、欧米諸国同様に公的接種にしていただけないものなのでしょうか。日本でなぜ出来ないのか、理由がよくわかりません。


そしてまた同時接種についても。

生後2か月の未熟児でも同じ日に6種類のワクチンを接種可能としている米国の実績があります。
今のように、間隔をあけながら小刻みに接種することで、医療機関に足を運ぶ機会も多く、また間をあけている間に他の病気に罹患するリスクもあります。

副反応のリスクも当然ありますから、日本人の体質を考慮した臨床データが必要にはなると思いますが、将来的に今よりは同時接種できる種類が増えることも検討の余地があるのかな、とknow VPD!のサイトを見ていて思いました。



















※2つの表はhttp://www.know-vpd.jp/index.phpより引用させていただきました

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