2011年4月20日

アトムとくららと・・そしてチビ太

姉から借りた雑誌にオノ ヨーコさんのインタビューが掲載されていました。


その中でオノ ヨーコさんが被災された方々へのお見舞いの気持ちを込めて書かれていた言葉
「愛する人に逝かれるのはつらいこと
でも、今はその人があなたの一部になっているのだということを意識してください
その人があなたの中にいるのですから、今度は二人分、強く生きましょう」

被災地の方々が、ゆっくりと時間をかけて自然の流れのままに、一人ひとりのペースで愛する人の死を見つめ、向き合い、いつか自分なりに受け止めていけますように。


先々週、桜が満開の頃のこと。

アトムが普段より遠回りして桜並木を歩いて保育園に行こうと主人を誘ったそうです。
「くららちゃん桜が見たかったんだよね~」
とアトムが言ったそうです。

アトムに教えたわけではないのに何気ない夫婦の会話を聞いてたのかね、とパパが。


くららが旅立ってから一年と3カ月が過ぎた今でも、日々の会話の中にくららが普通に登場します。

くららの食事のお膳から飲み物やデザートをもらう時も「くららちゃん 飲み物(デザート)もらっていい?」と一言断ってから。

アトムの中にもくららが生きてるんだなぁと感じるひと時です。


そして、チビ太。

色々と自分の中での折り合いがつかなかったり複雑に考えすぎたり、くららが寂しがるのでは、という思いから「次の子ども」へは葛藤や複雑な思いがありました。

でもいくつかの奇跡を経て実際にこの腕に抱いていく中で、何より今回の震災を経て、そういった思いを越えて、授かった命の大切さを再認識しました。

間違えてチビ太を「くらら」と呼ぶことは減ってきましたが、時折チビ太の表情にくららの面影を見るとき、この子の中にもくららは生きているんだなぁと感じます。

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