先日、なみさんの赤ちゃんに会いに伺った際、マンガをお借りしました。
折原みとさんの「天使のいる場所」という本です。
NICUや小児がんの子供が入院する小児病棟等、新人のドクターが研修で色々な診療科を経験していくお話なのですが、第1巻~第4巻まで、マンガでこんなに泣いたのは初めてです。
どの状況もとてもリアルに頭に浮かんできて。
最初は静岡こども病院か神奈川県立こども医療センタをイメージして書かれたのかな?と思っていたら、長野こども病院がモデルとなっているとのことでした。
長野こどもはくららの主治医の先生も以前勤務されていた病院です。
院内にファミリーホームと言って、家族が寝泊まりできる施設があったり、誕生死や低体重で人生を終えた赤ちゃんのためのお洋服を、同じように小さくしてお子さんを亡くされたお母様たちが手作りで作っていたり(誕生死や低体重児の場合、市販の洋服は大きすぎるので)、医療行為のみならず、子供とその家族をサポートすることも含めて「医療」として取り組んでいること、素晴らしい環境だと思います。
くららがICUにいたとき、わずか10分の面会の後、病院と家との間の1時間の距離、何か急なことがあったらどうしよう、どんなに早くても1時間かかってしまう、そう思うと毎日不安で眠れませんでした。
余命宣告を受けた後の単発の入院の時など、その時々で「覚悟をしておいてください」といった言葉を聞くたびに、パパもアトムもくららも家族みんな一緒にいたい、と思いました。
小児に限らず、重病者を扱う病院内や病院の近くにファミリーハウスのような施設がもっともっと増えるといいのに、とその当時から思っていました。
こういった家族や患児のQOL(生活の質)も含めて考えたうえでトータルサポートをして下さるこども病院の多くが赤字を抱え、財政難である現実はとても残念なことであり、またこういった医療行為や保険点数で解決できないようなインフラ・環境整備の部分に、子供手当のような予算を使うことも検討してほしいなぁと思うのでした。
マンガは全7巻とのことなので、残りの3巻もさっそく買って読もうと思います。
★今さら気付いたズボラ母★
3 週間前
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