2010年11月2日

臓器提供ー家族が決断するとき

10月31日の深夜0時50分から放送され録画しておいたNNNドキュメント「臓器提供-家族が決断するとき」を観ました。

番組の紹介文を以下に転記します。
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今年7月の改正臓器移植法の施行後、脳死下の臓器提供が相次いでいる。普段メディアで映し出される「臓器移植」は、病院から臓器が運び出される場面や、移植を受けた人が元気になった姿だけだ。家族が「愛する人の死をどう受け止め、提供を決断するのか」といった現実は伝えられていない。法改正により、本人の意思はなくても家族が臓器提供を決断できるようになり、家族に寄り添う移植コーディネーターの役割は重要になった。番組では、これまで撮影が許されなかった移植コーディネーターの臓器提供の現場に密着。小林由紀子さん(37)が、息子の臓器提供を決断した家族に向き合う姿を通じ「命のリレー」と呼ばれる臓器移植の原点を見つめる。
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ドナーとレシピエントをつなぐ、移植コーディネータさん。ただでさえ数は少なくまた激務のため辞められる方も多いと聞きます。

看取りの時間の少ないドナーの家族にずっと寄り添い、また臓器提供の後、亡くなられた後にもご家族の元を訪ねお悔やみと感謝を伝える。臓器が提供されたら終わりではなく。とても大変な仕事だと思います。


ドナーのご家族からの臓器提供の意思が病院側に伝えられた時点で、そのエリアに飛び、心停止下での提供の場合には、ドナーに自然に死が訪れるまでの時間、ご家族に寄り添いつつ、そのエリアで過ごすそうです。

くららを考え移植医療とそれを取り巻く現状について考えながらこの番組を観る一方で、ワーキングマザーのの立場で観たときに、「家庭を持ち、育児をしながら続けるのがとても難しい職業」だという印象も持ちました。


これから、日本で移植医療への理解が深まり、渡航することなく自国の医療の選択肢の一つとなっていくことを望む中で、移植コーディネータさんを含め「移植医療に携わる方々」の認知や理解も深まり、また働く環境が整備されていくことも課題の一つなのだと感じました。

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