2010年9月13日

携帯用酸素ボンベ

今朝の通勤時のこと。

山手線のある駅で、酸素用カニューレ(チューブ)をつけて携帯用酸素ボンベのカートを引いたご老人とその奥様が人込みの中で戸惑っているご様子で立っていました。
(携帯用酸素ボンベ=
http://www.terumo.co.jp/company/products/image/sanso.jpg)


その駅はいくつかの改札口があり、1か所の改札を除いてはホームへは階段のみの造りになっています。広い駅なので、駅の造りを知らない方にとっては、そういった改札によってバリアがあることはわかりにくく、一度改札に入ってしまうと別の改札に移動することがかなり大変で時間もかかります。

御老人に「どうしましたか?」と声をかけたところ、3日前に手術を終えたばかりで、これから山手線に乗って外来受診に向かうところだが、酸素ボンベが重く階段をどうやって登ろうか思案されている、とのことでした。

携帯用酸素ボンベはくららも使っていましたが、この酸素ボンベ、持って歩くのは実は結構重たくて、乳幼児の場合、保護者はベビーカーの下に入れたり背中にリュックのように背負ったりします。
一人で歩ける場合はカートに入れて持ち歩きますが、高齢で術後3日の方が持ち上げて階段を登れるようなものではないと思いました。


もちろん酸素ボンベのカートをお持ちして一緒にホームまでの階段を登りましたが、会社までの道中考えました。


くららが生きていて、酸素療法をしながら次の手術を目指していたら-。

ベビーカーにくららと酸素を乗せてるか、自分自身が背中に酸素用リュックを背負いながらくららも抱っこしてこの階段を登り降りするのは相当しんどいし、何より危ないだろうな。



国内の色々なインフラで、障害を持つ人や幼い子供、高齢者へのバリアを取り除いていく(バリアフリー)ことが、もう少し早いペースで進んでもいいのでは、というのは多くの人が思っていることと思います。

そこは個人の力ではどうにもなりませんが、例えば駅の階段でベビーカーを一人で上げ降ろしするお母さん、階段の上り下りに苦労するお年寄りや障害を持つ人がいたら、素通りせずに一言、何かお手伝いしましょうか、と声をかける人がもっともっと増えていくといいな、と思います。

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