7月17日土曜日に参加した「Gift of life いのちをつなぐ贈り物」のシンポジウムの内容について。
(http://giftoflife.jp/events.html)
パネルディスカッションでは、
音無美紀子さんや向井亜紀さんの、ご自身の闘病を通して感じられたいのちの大切さ、いのちは自分だけのものじゃない、家族や愛する人、こんな自分と思ってしまうけれど、それでも自分を必要としてくれる人のために生きたい、というお話を伺いながら、自分にも置き換えて考えてみました。
乳がんで乳房切除した後、十分リハビリしてから退院したにも関わらず切除した側の腕の筋肉がつって自由に動かない、シャンプーしても腕が前後に動かない、ドライヤーもきちんとできない、子供が駆け寄って抱きついてきても切除した側の胸をついよけてしまう、そんな実体験を通して病気そのものだけでなく、日々の生活のつらさとそこからいかに這い上がっていったかを語ってくださった音無さん、
妊娠中に子宮けい癌になり、苦渋の決断で子宮を摘出されましたが、絶対に養子でもなんでも自分で育児するんだ、だから私は生きるんだ、という目標を立て、そこに向かって何度もの手術を乗り越え、癌を克服された向井さん
向井さんはその後サロゲート出産をされ、そのことで賛否両論あったそうですが、そんな賛否両論のある自分だからこそ伝えられることもあると。さまざまな価値観に耳を傾け、そのうえでご自身の訴えたいことを語る向井さん、
音無しさんも向井さんも、とても凛として素敵な方でした。
経験された方自らが語ってくださる、命や健康の大切さ、生きようとする気持ちが病気を克服するという心に響く貴重なお話でした。
私自身は命に関わる大病を患ったことはないけれど、どんなに体調が悪くなっていっても無邪気に笑顔を見せ、最後までおうちで過ごしてくれたガンバリ屋さんのくららを通して、自分がどれだけ恵まれていたのか
気がつきました。
健康で、自分がしたいように呼吸し、自分の足で歩いて好きなところに行けること、
自分の人生を自分で決めることができること、それは本当に贅沢なことだと思います。
これもイベント当日移植コーディネータさんが教えてくださったお話ですが、
心臓移植を待つ人たちで胸にお弁当箱大の補助人工心臓を付けている方たちが、毎日「やりたいこと」と願っていることに「寝返りを打つこと」というのがあるそうです。
肝臓移植を待つ人たちは、黄疸が進むと皮膚がかゆくなるので、1回にまとめて眠れるのは2-3時間、それ以上は痒くて目が覚めてしまうんだそうです。
そのため毎日「やりたい」と願っていることに「一晩朝までぐっすり眠ること」というのがあるそうです。
2010年7月17日、改正臓器移植法施行という日に、このイベントがあることを教えてくださって参加の機会を下さったなみさんとそうちゃん(http://ameblo.jp/sounami/)にも感謝しています。
健康で日々生きることができれば、それ以外のことって「なんとかなるさ」って思えるようになって、そんな風に思えるように導いてくれたくららにも改めてありがとう。
★今さら気付いたズボラ母★
3 週間前
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