2010年5月15日

「いのち・きずなの日」記念祭

今日は「いのち・きずなの日」記念祭に行ってきました。


5月17日は、日本ドナー家族クラブにより2002年に制定された「生命・きずなの日」です。

この日は、ドナーとなられた方々を記念する日とし、同時に「生命の大切さ」「きずなの大切さ」を思い合う日とされ、日本記念日協会にも登録・承認されているそうです。

この「いのち・きずなの日」を記念し祝うイベントが毎年開催されているそうで、そうちゃんママのなみさんにご紹介頂いて、そのイベントに今日参加したのでした。


イベントでは、交通事故で亡くなられたお嬢さんが日本で5例目となるドナーになられたという方のお父様による講演、双子で肺移植を受け今は元気に活躍されているイサベル&アナベル姉妹の講演(http://miracletwins.jimdo.com/)、石田桃子さんによるコンサート等がありました。(石田純一さんによく似てらっしゃいました)


肺移植は難しい、と以前聞いたことがあったのですが、イサベル&アナベル姉妹を見て、こんなに元気になるんだ、と驚きました。アナベルは2度の呼吸停止も経験したとのことでしたが、移植後は水泳もマラソンも旅行も、なんでも出来るようになりました、と。そして、それはドナーの方とそのご家族からの「臓器提供」というミラクル、ギフトがあったからこそであり、その気持ちに毎日敬意を払い、毎日臓器に手をやりながら感謝の気持ちを伝えている、と、おっしゃっていました。



今日そのイベントで初めて心移植を受けたお子さんにもお会いしました。9歳のSちゃん、ピンクの似合うとても可愛らしい女の子です。日本ではくららと同じ病院で治療を受けていたそうです。


顔色も凄く良くて、就学はもちろん週に1度はスイミングにも通っているとのこと。こんなに元気なSちゃんの姿に、渡航移植という高く険しいハードルにチャレンジし乗り越えられたご両親やご両親を支えられた周囲の方々の愛や絆の深さに、瞬時に感動し熱くこみ上げるものがありました。


お嬢さんがドナーになられた方のご家族がおっしゃられた言葉、
「他の方の体で、宝石のようにキラキラと娘の一部が生き続けている。」

ドナーの方の命のバトンを受け継いで、生きる。
生きることって本当に素晴らしいことだと思います。


こんな感動を得られる場を教えてくれたなみさん、
なみさんと出会う縁をつないでくれたのは、くらら。
くららがいてくれなかったら、イベントを知る機会すらなかったでしょう。


移植はしていないけれど、私はくららの「想い」という命のバトンを受け継いで、くららの分まで命を大事に生きなくちゃ。
酸素チューブの量が増えて、鼻だけでなく口からの酸素が増えても笑おうとしたくららの頑張りに、
私はまだまだ追いついていない。




連休中、時間が出来て気が抜けたためか、このところ体調を崩して寝込んだりしていました。


どうすることもできない思いが溢れてきて、
くららが悪くなっていくのを目の当たりにしながら、ただ見守ることしか出来ず、どうして助けてあげられなかったんだろう、
あんなにくららは苦しんだのに、なんで私はのうのうと生きてるんだろう、
どうしてもう会えないんだろう、どうしてもう1回抱っこできないんだろう、そんな思いで一杯になったりして。


今日イベントの帰り道、思いました。
もう一度だけでいいから会って抱っこしたい、この思いは一生変わることはありません。

でも、もう二度と「私はなんで生きてるんだろう」なんて思わない。
意味があるから、くららの分まで、それは長さじゃなくて中身の濃さという意味で、私は生きるんだと心に決めました。

1 件のコメント:

  1. 生命・きずなの日にご一緒できて良かったです。
    くららちゃんママにとっても、多くのことを感じられた1日になったのであれば、嬉しいです。

    子どもへの想いは変わるものではありませんが、悲しみに甘んじることなく前に進めるようにと祈っています。

    子ども達の頑張った姿を考えると、あのポジティブというのか、生きることに真摯な自然な姿に負けないようにしたいな・・・と、思います。

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