2010年5月1日

語り合えること

くららが生まれ最初の手術後、ICUで1週間過ごした後に病棟に移ったとき、4人部屋に入りました。

今思えば、浅はかだったし自分勝手なことを考えてたなぁと思いますが、24時間母親が付き添うという説明を受けて、出産から数日しか経っていないこともあり、産後の体の不調に加えて、くららの突然の病気宣告に頭が付いていけない混乱状態と、アトムと離れることでの心配などで、とても気が重い付き添い生活のスタートでした。


そんなとき、明るく話しかけてくれたのが、同室のSちゃんのママでした。
Sちゃん(男の子)は、入院して5ヶ月目に入っていました。

長い入院期間にも関わらず、ママは本当に前向きで、「家に居て家事とかするより病院にいると楽ですよ!」と励ましてくれたり、大変だったであろうことをさらっと言って和ませてくれたり。

多分、SちゃんママよりSちゃんばぁばの方が私と年齢が近いと思われるほど若いママなのですが、しっかりしていて兎に角明るく、素直です。


同室は皆0歳から1歳の赤ちゃんですから、思い思いの時間に夜中でも起きたり泣いたりするわけですが、寝不足でもいつも変わらないペースでSちゃんに接している姿も尊敬していました。

子どもに対して常にフラットに、いつも変わらないペースで、わかっていてもなかなか出来ない、難しいことだと思います。



今日そんなSちゃんママと会う機会がありました。

くららの写真を見てもらいながら、くららの話、可愛かった話も、病状が変化していく過程等色々と聞いてくれて、Sちゃんの最近の体調や今後の治療プラン等も話してくれました。


そして、最近心に重くひっかかっていた出来事を聞いてもらいました。


先日、ある方が

「凄いですね、たった3ヶ月ですっかり立ち直って、仕事もしてとても元気そうで、くららちゃんの思い出話ももう出来るなんて。」というようなことをおっしゃいました。

決して悪意ではなく、本当に偉いですね、というニュアンスでおっしゃってくださって。

でも、その言葉を聞いてから、考えこんでしまっていました。



色々考えたけど、やっぱり、私はくららを愛しているし、何ヶ月たっても平気ってことはないし、立ち直るっていうのもなんか違う気がしてきました。


くららと共に、くららの分まで今日一日一日を大事に生きないと、くららに申し訳ない、だから
外で泣きそうになったら口角を上げてみたり、歯を食いしばってみたり。
そうしないと一気に崩れるそうで、、、今でもそういう心境です。


そんな思いをすべてを話したわけではなく、こんなことを最近言われてね、と話して終わったのですが、Sちゃんママは黙って聞いてくれて、その後メールをくれました。
言葉にしなくても、ちゃんとわかってくれていました。


産後間もなく我が子の病気を知り、息つく間もなく我が子の命、回復を祈って共に過ごしてきた同志、そんな感じがします。そして、大切な数少ないくららのお友達のママでもあります。



写真は、Sちゃんと初めてあった翌日かな?ICUを出て、抜糸が終わり、生まれて初めて「沐浴」したときの
くららです。 とっても可愛い裸でした。


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