2010年4月12日

ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン

アトム君、肺炎球菌ワクチンを接種しました。

くららが最初に入院した際に、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは何よりも先に接種するように主治医の先生からお話がありました。

細菌性髄膜炎の原因菌となるヒブ菌と肺炎球菌にくららが感染した場合、その日のうちに死に至ります、とはっきりと言われました。


そのときに、アトムも両方接種しておいたほうが良い、と言われましたが、小児の肺炎球菌ワクチンは2009年の12月に厚労省の認可が下りたばかりで、やっと最近接種可能になりました。

くららは生まれてすぐの手術の際に輸血をしていたので、生ワクチンの予防接種が出来るようになるのは輸血から4ヵ月後、とのことでした。
そのため、まずはアトムについてヒブの予約をかかりつけの小児科で試みました。

しかし、、ヒブワクチンは国内での供給数が少ないため、どのクリニックに聞いても「予約は受け付けるが、接種時期は未定、スタンバイリストに入れておきます」との回答で、すぐに受けられるところが見つかりませんでした。

結局、くららの主治医の先生に相談して、心臓病の専門病院で、アトムのヒブワクチンを接種させてもらったのでした。


くららについては、9月末にスタンバイに入ったクリニックから今もって連絡は来ていません。


細菌性髄膜炎は、健康な子どもでさえも命を落とす危険の高い感染症だそうです。
ヒブワクチンも肺炎球菌ワクチンも、アメリカを始めとした世界100カ国以上で20年以上前から公費で無料接種できている予防接種です。

日本での認可が遅れた理由はわかりませんが、やっと認可され接種が可能となったものの、ヒブに関しては上述のように供給量が制限されて希望してもなかなか接種が出来ない上に任意接種のため高額となっています。

私の住んでいるエリアではヒブ・肺炎球菌共に約1万円でした。

「健康であることの奇跡」を思う今、限られた財源の中で、本当に生きるために必要なことに必要なコストを割いてくれる国になってほしいなぁ、と思います。


生きてるからこそ、未来があって、いろんな可能性が広がるのだから。


くららがセカンドオピニオンでお世話になった病院で、NICUの受け入れ制限解除のニュースにもひとごとと思えず、ホッとしました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100402-00000014-san-l22


日本においては、ここでしか実現できない医療、対応できない手術、医療技術があります。

それゆえに、県外からもドクターヘリ等で運ばれる赤ちゃんがたくさんいると聞きました。

くららは生まれたその日に最寄の病院のNICUに入れて頂けて、幸い都内の心臓病の専門病院にも受け入れて頂けたけれど、いっときを争うときに、そのタイミングで受け入れて頂けていなかったらどうなっていたことかと思います。



必要とする子ども達が、必要なときに、必要な医療が受けられますように、心から願っています。

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