2010年4月26日

映画 「うまれる」

昨日は、今秋公開予定の映画「うまれる」のイベントにパパとアトム、くらら、家族揃って参加しました。

http://www.umareru.jp/

参加のきっかけは、そうちゃんママのなみさんが以前くららに会いに来てくださった際に、うちのテーブルにあった「わたしがあなたを選びました」の本を見て、この著者である産婦人科医 鮫島 浩二先生が出演されるイベントがあるので、良かったら、とお誘い頂いた事でした。

監督 豪田トモさん、バースコーディネータの大葉ナナコさん、俳優の別所哲也さん、そして鮫島先生が出演され、パネルディスカッション、大葉さんのお話、別所さんによる「わたしがあなたを選びました」の朗読などがありました。

週末はくららと会話できる自然溢れる場所に行くのが私たち家族のこのところのスタイルでしたが、映画のテーマに強く共感したことに加え、このイベントでは赤ちゃんの泣き声や子どもが騒ぐのはすべてイベントのBGMと謳っていたことでアトムも気兼ねなく参加でき、何よりくららとたくさん会話することが出来て、とても素敵な時間を過ごしました。


イベントの間、心に響く言葉を聞く度に、くららに話しかけ、くららを想いました。
確認したわけではないけれど、イベントの合間合間に鼻をすすっていたところを見ると、その想いはパパもおそらく一緒だったようです。



出産を美化しがちなドラマ、映画はこれまでもありましたが、この映画は、
「うまれる」というテーマを、幸せ一杯・順調な出産だけでなく、
✔流産
✔死産
✔不妊治療の末の産まない決断
✔先天性疾患を持ってうまれた子供を育てるということ
✔虐待されて育った自分が母親になれるだろうかという葛藤を持ちながら臨む出産
など、リアリティに溢れ、また一つ一つに真摯に取り組んだ印象を受けました。


イベントの合間に、くららに謝ったことも1つあります。

映画に出演する18トリソミーを持った男の子、虎(トラ)ちゃんのママ、直子さんの、「1歳まで生きられる確立が10%以下といわれて、生きられるのは後何ヶ月、あと何ヶ月、と、いつの間にかこの子の死ばかりを考えてしまう時期があり、そんな自分たちが凄い嫌だった」という言葉に、私もそうだった、と。
くららの命は今何合目ですか、と急変するたびに先生に聞いてしまったり、奇跡を信じていたはずなのに、くららがいなくなってしまったら、とつい考えてしまっていた自分。


虎ちゃんのパパとママはとても立派です。
この子が生きている限り、信じていく。わからない「先のこと」ではなく、「今」この子と向き合って生きる、そう思い、虎ちゃんと過ごしている様子、本当に胸を打ち、尊敬しました。

私は瞬間、瞬間をくららと向き合えていたかどうか、自信が無くて、くららに謝りました。

くらら、ごめんね。
ママは弱いから、突然なんて絶対に嫌だから、つい先のこと考えてしまいがちだったように思う。
もっともっと信じていれば結果は違ったのかもしれないよね。



大葉さんがおっしゃっていた言葉。
流産、死産、その他でちょっと早く天に返してしまう命もあるかもしれないけれど、と。

くららも神様からの預かりもので、少し早くお返ししたのであって、「失った」んじゃない。
いつか、、そういう風に思えるようになるだろうか。

2 件のコメント:

  1. ご一緒できて嬉しく、充実した時間になりました。

    虎ちゃんのママとパパが変わっていくのにも時間がかかったのだと思います。
    だから、くららちゃんのママもパパも虎ちゃんのご両親と何も変わらないと思うのです。
    違うことがあるなら、
    与えられた時間の差だけであると思います。

    この差は、誰にも変えられない時間という差だけれど、ママとパパの気持ちには差はないのだと思います。

    言葉や表現は違っても、くららちゃんのママなりのくららちゃんの天使になったことの納得が出来る日は来ます。絶対に。

    アトム君。
    以前にお会いしていた時以上に、くららちゃんと似ていると感じた自分に驚きました。
    くららちゃんのママとパパとアトム君の表情にくららちゃんが生きていると感じました。

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  2. なみさん コメント有難うございます。

    くららが天使になったことを納得できる日、とても遠い先かもしれません、でもいつかそんな風に思えると、くららも安心してくれるような気もします。

    なみさんのコメントを見て、アトムの中にくららも生き続けているのかもしれない、と思いました。
    アトムを抱きしめるとき、くららも一緒に抱きしめてるんだって思うことがアトムにとって重荷にならなければいいけれど、そんな風に思うことがあります。

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