写真は、去年の9月、病棟で酸素用チューブも取れミルク注入用チューブも外れてお口から飲めるようになり、お顔がすっきりしたときのくららです。生後1ヶ月、まだお顔が新生児です。
今日はくららの好きな曲をかけながら、
くららのベッドの周りにあったものを、少し整理してみようと思いました。
飲んでいたお薬や外来受診用のバッグ、洗濯物、くららが関わったものは、あえて、そのままにしてきました。少しでも動かしてくららの気配が薄くなったら嫌だと思っていたので。
でも何故か今日はふと、少し整理してみようかなと思いたって。
未使用の注入セット(イルリガートルやシリンジ、経鼻胃チューブ等)やオムツ、愛用のおもちゃ類。
整理、といっても、結局一つ一つ手にとって抱きしめて、色々思い出し笑いや思い出し泣きをして、
また元の場所においたので、片付けにはなってないのですが。。
くらら愛用の耳付き帽子、内側にはくららのパヤパヤした髪の毛がついています。可愛すぎる。。
大切に保管しなくては、と思い、ジップロック袋に入れました。
幼稚園年長の甥っ子くんが、くららが旅立った日に書いてくれたお手紙もありました。
「くららちゃんがてんごくにいってかなしくてさびしくてかわいそうで
なきそうでかなしいよ」
甥っ子くんは本当にくららを可愛がってくれて、くららのことが大好きでした。
こんなに想ってくれて、ありがとう。
くららの好きな曲、
1曲目は「おやすみ」という子守唄。
これは、以前ピジョンが無料で提供していたCD(http://www.pigeon.co.jp/release/book07_02_05.htm)に入っている歌で、アトム君が生まれたときに入手したものです。
くららの人生を通して、ICUにいた期間を除いて、毎日必ず1回は歌った曲なので
たくさんの思い出があります。
入院中、なかなか寝付けないくららを連れて、真っ暗な病棟内をお散歩しながら
歌ったこと、
毎晩添い寝しながら、私の人差し指をくららの左手でにぎにぎしてもらってたこと。
「おめめをつむって暗くなっても、ママがその手を離さないよ♪」
大好きだったはずのこのフレーズは、今はまだ胸に重く響きます。
2曲目は「明日に架ける橋」(原題:Bridge over Troubled Water)
これは色々な方が歌っていますが、くららのお気に入りのベッドメリーに入っていたもので
妹がCDを探してきてくれました。
とにかくこのベッドメリーが大好きで、手巻きネジ式なのですが、5分程度で止まります。
一旦止まると、目と「あぁー、うぁ~」という可愛い声で催促され、
夜中は眠い・・と思いながらも何度もネジを巻いたのが昨日のことのようです。
このメリー、くららの見送りの際、一緒にもって行かせました。
3曲目はスガシカオの「Progress」
NHKの「仕事の流儀 プロフェッショナル」の主題歌です。
くららが好きだった、というよりは、くららとの思い出の曲です。
1月19日に放送された移植外科医加藤友朗先生の回を、1月25日にくららと一緒に見ました。
丁度美香子ちゃん(現在移植で渡米中 http://mikako-bokin.com/)が出演していて、
生まれて半年しか生きられないと言われていたのに今1歳2ヶ月で頑張っている美香子ちゃんを見て
「くららも大丈夫だよ。1歳まで頑張って、体力付いたら、そしたら渡米移植できるよ」
と話しかけていました。何度聴いても、その二人で観ていた時間を思い出して、抱っこしていた
感触を思い出せて幸せな気持ちになります。
そして最後はHayley Westenraの「The Best of Pure Voice」というCDです。
これは以前妹がくららにプレゼントしてくれたCDで、毎日このCDを聞いてくららは午前睡をしていました。
アメイジング・グレイスやアヴェ・マリア、タイム・トゥ・セイ・グッバイといった親しみやすい
曲が多くて、またその声が本当に心地よくて、私もくららと一緒に眠ってしまうことが度々でした。
音楽のおかげか、いつも以上に、家の中にくららが溢れています。
涙もつらい涙だけじゃなくて、懐かしい気持ちと温かい気持ちの涙も。くららの感触も。
これが冒頭で書いた耳付き帽子です。
くらら、すごい寝相!
くららちゃん。
返信削除可愛いです。
ママの思い出。
大切です。
ママの想ったように動くこと。
皆が見守っていてくれるから、大丈夫。
もちろん、くららちゃんも。