2010年9月7日

心臓移植 小児同士を優先提供へ

本日7日、移植関連の二つのニュースがありました。


一つ目は家族承諾による7例目の脳死移植のニュースです。

「家族承諾による7例目の脳死移植は7日午前、関東甲信越地方の病院で、臓器の摘出手術が行われた。心臓、肝臓、腎臓、膵臓(すいぞう)は、それぞれ北海道、東京都、長野県、大阪府の4病院に運ばれ、患者への移植手術が行われる。」

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010090700161


臓器移植法が施行された1997年から2008年までの11年間で行われた脳死移植は76件、単純に計算すると1年に7件前後でした。今年7月の改正臓器移植法施行から約1ヵ月半で7例、この状況から色々な思いを抱きます。

意思表示カードの無い中で、「脳死」と判定された後に大きな決断をされたご家族の決断までの苦悩、
本当におつらかったことと思います。

そして何よりドナーの方のご冥福を心からお祈りします。




同じく本日7日付けのニュース。

「心臓移植、18歳未満同士を優先 厚労省委が了承 」

18歳未満のドナーがいた場合、レシピエントも18歳未満を優先とすることを厚労省が了承されたそうです。

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E2E4E2E69E8DE2E4E2EBE0E2E3E29180EAE2E2E2;at=ALL

以前小児移植学会のセミナーに参加した際に知ったのですが、肝臓や腎臓は大人同士、小児同士でなくても、ドナーが大人でレシピエントが小児というケースも可能とのことでした。一方、心臓については胸腔のスペースが同じでないと移植できないため、同年代でなければ移植できない、というお話を伺いました。

今募金を募っている9歳のよしきくんは、日本で待てる時間が無いため、1日も早い渡航が必要です。
http://yoshikikun.blog133.fc2.com/

移植医療、ヒブ等供給数が明らかに不足しているワクチン等、
医療の選択肢があるのであれば、それが国内で必要な時に選択できるような環境の実現に向けて、私にできることを日々考え実行していこうと思います。

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