孤高のメスの「神の手にあらず」編(第二章みたいなもの?)を読んでいます。
第一章(外科医当麻鉄彦編)は日本における移植医療について、色々と自分なりの思いをめぐらせながら読みましたが、第二章はまた別な思いが途中途中で沸き起こってきます。
アタラックスP(鎮静剤)やキシロカインゼリーなど、くららに処方されていたお薬名が出てくるたびに、それぞれの薬を使っていた時のことが浮かんできます。
アタPは在宅になって最初のころに処方された鎮静剤でしたが、軽めのお薬であることもあり、また一日3度つかっていたこともあってか段々効かなくなり、トリクロがメインに変わっていきました。
キシロカインは鼻から胃へつながるチューブの交換時、使っていました。最初はオリーブオイルにチューブの先端を濡らして挑戦していましたが、私が不慣れだったこともあり、なかなか入らずくららが苦しそうだったので
病棟で使っていたキシロカインゼリー(のどの粘膜の表面麻酔効果があるお薬)を処方してもらいました。
主人公の当間鉄彦が、海外で患者さんを看取るシーン。
宣告の際、鉄彦が
「Gone to eternal Life」
と家族に告げました。
日本語なら「ご臨終です」-終わりに挑む、という意味に値するその言葉は、
英語で表現したら、永遠の世界(人生)に行きましたよ、という表現に。
すべての英語圏のドクターがそう表現するわけではないかもしれないですが、臨終という言葉よりも
永遠の世界に行った、という表現がなんて穏やかなんだろう、と胸に響きました。
★今さら気付いたズボラ母★
3 週間前
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