2010年1月18日

2度目の救急車


金曜日の夜、ウランが急変し呼吸困難となったため、救急車で心臓病の専門病院に搬送して頂きました。

救急車の中で、一旦瞳孔が開いてしまい、また顔と手は今まで見たことがないくらい真っ白で冷たくなってしまいました。パパと二人で必死に声をかけて、ウラン眠ったらだめだよ、ここにいるからね、とずっと話しかけ、手と額をさすり続けました。

病院に到着後、いつもの3倍の鎮静剤を入れ、また通常の鼻からの2リットルの酸素に加えて、口からも6~8リットルの酸素を追加で吸入をしたところ、しばらくして、なんとか呼吸が戻ってきました。
脳に酸素が流れていなかった時間があるため、きちんと覚醒するかどうかもわからないまま、病室で一緒に一晩過ごしていました。

また、鎮静剤を点滴で連続投与する、11月末の急変時に付けたCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)の機械をつける、などの選択肢はありますが、それらは一度つけたら外せる確証はないこと、つまりこのまま最期まで病院で過ごすことになる可能性があること、等これまで何度か外来の度に受けていた説明を改めて受けました。

土曜日の朝、ウランのお手手にいつも一緒につながっている親友のウサコの鈴の音が聞こえ、目が覚めました。

目は浮腫み、開いているか開いていないかわからない程度でしたが、ウランの黒目は確かに私を見ていて、そしてまたウサコのついた右手を真っ直ぐ上に突き上げていました。


ウラン、がんばったね!!あなたは凄い!!


ウランはちゃんとこっちに戻ってきてくれました。


救急車の中では本当に心配だったけれど、でもなぜか私は、

ウランと一緒にちゃんとまた家に戻ってこれる、

ウランはまだ今じゃない、って言ってる

そう思っていました。

だから涙は流しませんでした。

信じていて良かったです。

そして、一日でも長く住み慣れた我が家で家族と過ごすことがウランにとっての緩和ケアである、という方針の下に、現時点では点滴もCPAPも選択しませんでした。

今晩17日日曜日、ウランはおうちに戻って、スヤスヤとお気に入りのベッドで眠っています。

写真は、
ウランの目が覚めて、とても晴れやかな気持ちになり、病室から撮影した富士山です。

※CPAPとは
圧力を加えた空気を鼻から送り込むことによって、気道の閉塞を取りのぞく治療法と機械です。
これとつけることにより、呼吸を休んだり止めたりしないよう、強制的に呼吸が行われるようになります。

4 件のコメント:

  1. あらしママ2010年1月19日 17:47

    記事を読んでびっくりしました。

    ウランちゃんお散歩行けたかなって、そればっかり考えていたので・・・。

    また、目を開けてくれたウランちゃん、本当にすごい。
    また、家にいっしょにもどってこれて本当に本当によかったですね。

    大変な週末だったと思いますが、自分をしっかり保っていらっしゃったウランママさん、パパさんも、すごいと思います。

    ウランちゃんも、入退院で、お疲れ様でした。
    今週はのんびりおだやかに過ごせますように!

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  2. ウランちゃん、ウランちゃんママ・パパ、本当に良かったですね。そして、ウランちゃんは本当に頑張りやさん。

    記事を読んで、本当にドッキとしました。

    ウランちゃん、またママとパパとアトムくんのところに戻ってきてくれて、本当にありがとう。

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  3. あらしママさん コメント有難うございます。お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。

    毎日お天気と連動して穏やかな日と、大変気がかりな日がありますが、それでもおうちに戻ってこれて、ちゃんとミルクを消化してくれていてとても親孝行なウランです。

    気圧と気温を見て、今週は是非ほんの数歩でもいいのでお散歩に連れて行きたいと思っています。お散歩行けたら、写真とともに報告させてください!

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  4. なみさん ウランのこと、アトムのこと、ブログでも応援してくださって本当に有難うございます。ウラン、まだ親離れしたくない、という目で私を見ています。まだまだそばにいてくれるよう、一方で、いつの日が最後になっても後悔がないように、
    日々娘孝行して過ごしたいと思っています。

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