2011年8月30日

「闇の子供たち」

コメントを下さった安藤貴樹さんがご紹介下さった「闇の子供たち」を観ました。


08年の作品とのことで江口洋介、佐藤浩市、宮崎あおい、妻夫木聡等が出演されている作品だったのに、
この映画に関して全く記憶がありません。

移植医療や移植の現状について、日本がどういう状況かもほとんどわかっていなかった頃です。


衝撃的なシーンが続き、「どこまでがフィクションなんだろう」と考え何度も途中挫折しながら、そのたびに色々と深く考え、何日かに分けて終わりまで観ました。


国内での虐待のニュースを聞くたびに湧いてくる感情と同じ感情が湧いてきました。


虐待する親、大人を責めて罰すればそれ自体は解決したように見えるかもしれないけれど、
その「仕組み」自体をなくさない限り再び同じようなことが起きる。映画の中で語られていた言葉です。


貧困や経済の格差が生んでしまう心が締め付けられるような出来事が描かれていますが、ノンフィクション部分も多く含むこの映画から知ることが出来た現実に目を向けて、世界でどういう取り組みがなされているのか、個人個人に出来ることには何があるのか考えていこうと思います。


福嶌教偉先生が制作に協力されているとのことで、日経ビジネスのインタビューに答えている記事を見つけました。まだ斜め読みですが、
心臓移植を受ける子どものストーリー部分はかなりのフィクションだ、と福島先生は語っています。
私も観ていてそう思いました。移植を必要としている子どもにしてはとても元気そうだったし、描かれている
状況を知って移植に望む親はいないと思います。そしてまたタイで日本の子どもが心臓移植を受けた例は過去1件もないそうです。

後ほどゆっくりと読もうと思います。

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