2011年2月26日

子どもの終末期治療の指針案

本日の夕刊に、日本小児科学会 倫理委員会によって、子どもの終末期治療の指針案がまとめられた、との記事が掲載されていました。

以下記事の抜粋です。
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終末期医療の指針は厚生労働省などが既に策定しているが、基本的に大人の患者を想定しており、十分な意思表示ができない子どもには適用できず、担当医の死生観などに任されることが多いという。指針案は保護者と医療側が共同で意思を形成する過程を重視し、医療側に体制整備を求める内容。
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自分のことに置き換えて振り返ると、最大限医療を受けて最後まで病院で過ごすのか、自宅で出来る緩和ケアを選択し出来るだけ自宅で過ごしたいのか、いざ呼吸が止まった時に人工呼吸器をつける処置をするかどうか、など、限られた時間の中で大きな決断に迫られ、今でもそれぞれの決断が正しかったのかどうか気持ちが揺らぐことがあります。


今回の指針案が出来たからと言って、子どもの終末期を迎える家族の気持ちが楽になったり和らぐものでは決してありませんが、少なくとも担当医の死生観等主観的に方向性を導かれるものではなく、わが子はどう生きたいのか、どう最期を迎えたいのか、客観的な判断や情報を得たうえで両親・家族が最善の決断が出来るようになるのはとても大切なことだし必要なことだと思いました。

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